下記の企画と講演は一般公開いたします。
多くの方のご参加をお待ちしております。
事前予約は必要ありません。当日、30分前から受付をいたします。
参加費は、各1,000円です。
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菅原氏は、長年、狩猟採集民〈ブッシュマン〉と生活を共にしながら、そのコミュニケーションについて研究してこられた人類学者であると同時に、自閉症のご子息を育てておられる父親でもあります。双方のお立場から、記号論のモデルに頼っていてはとけないコミュニケーションの本質について研究され、話者と聞き手の相互作用の構造そのものを明らかにしようとされています。
小児から高齢者までのさまざまなコミュニケーションの問題が浮かび上がっている現在、改めてコミュニケーションとは何かを考え、私たちの明日につながる視点が得られる機会になることと思います。
著書:「身体の人類学」
「会話の人類学」
「もし、みんながブッシュマンだったら」
「感情の猿=人」
「コミュニケーションとしての身体」(共著)
「コミュニケーションという謎」(共著)
など
長野失語症友の会演劇ワークショップ
長野赤十字病院・言語聴覚課 林 耕司
皆さんは失語症者・構音障害者とおこなう演劇ワークショップをご存じでしょうか?長野失語症友の会の皆さんと演劇ワークショップをやり始めて一番感じたのは「可能性の可能性」ということです。つまり、可能性という言葉が本当に私の前に真の意味での可能性として立ち現れたということです。まずSTがファシリテーターとなって楽しめる、楽しい。そして、参加している失語症者も構音障害者も家族も活き活きとしているのです。無限大の可能性が広がっているのかもしれません。
さて、今回のワークショップではわれわれが日常おこなっているワークショップの幾つかを失語症友の会会員の皆様と共にご紹介します。
① ウオームアップ:お腹の底から笑ってみよう。そして、いい顔リレーを繋げよう。
② 世界のあいさつでこんにちは:最後はロシア風にハグして仲良くなろう。
③ 地蔵真言をうなろう:「オンカ―カ― カビサンマ― エーイーソーワーカ―」大きな声でアクション加えて楽しく自分らしく。
④ イメージしりとり:隣の人が言った言葉から連想した言葉や動作を自由に表現。ここには錯語なんて世界はありません。
⑤ 相手の鏡になって動作で表現
⑥ ロールプレイ演劇:たとえば昔の彼女との突然の出会いを表現
⑦ リビングライブラリー:みんなが一冊の自分史の本になり、借り手に開かれた章の内容を表現する。
⑧ 全員参加のメルヘン作り:メルヘンの世界ですから何にでもなれる。人間・動物・自然・超自然。
⑨ エピローグ:一人一人の素晴らしかった点をたたえ合い「好きで好きで大好きだから」の声や笑顔の交換。